■ JIA建築家資格制度の経緯 閉じる


本部建築家資格制度推進委員会制定の「建築家資格制度試行」に関する意見書

■意見─1 大宇根会長文書(いよいよ始めます─建築家資格制度の試行)より →「該当文章」
  一級建築士の受験資格があれば、実務訓練が開始できるというのは将来改める。
現在では、例えば土木工学科卒(専門学校卒)でも建築家への道が開かれることになり
U.I.Aの同等性(大学教育5年)からは外れる…。

上記のような内容表現があります。近畿支部現行の資格制度では、一級受験資格に達した若者は、誰でも「建築家」への道が開かれる内容になっています。
UIA同等という会長の説明はよく理解しているつもりですが、現在の工業高校や専門学校の取扱いなど、今後どのように考えておられますか。この様な教育機関で現在学ぶ学生には、大きな問題になると思われます。

回答-1(大宇根弘司)
  私の文章の意図するところは、建築士制度が形の上では整っているかに見えながら、UIA基準と比較すると、いかに適当に運用されているかを説明したものです。建築家とはどういう職業人であるかを明示することで資格がはっきりするし、それが社会の理解が得られる要件です。今やろうとしている資格制度は今まで曖昧だった建築士の制度を明確で公益を守れるものにしようということです。
一方、学校教育につけなかったけれども、実務を重ねることで、それと同等の資質、能力を発揮でき、倫理的にも充分な実践力を持つ人も当然出てくることはあり得ます。その場合、基本となる資格の要件が明確なら、その要件に照らして同等以上であることを検証できることになりますし、検証できれば、その人に建築家資格を付与していいのではないかと考えます。
いずれにしても、社会の納得する明確な制度がないのでは、話が始まらないのではないでしょうか。


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