• 投稿:2020年10月4日
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支部長通信2020 9月号

あれだけ暑かった夏も9月に入ると一気に涼しくなり、すっかり過ごしやすくなってきましたが、皆様体調等、崩されてませんでしょうか?この頃はうかつに風邪も引けない状況ですので、くれぐれもお身体ご自愛ください。我家は、急に寒くなり、朝晩の寒暖差が大きくなったため、植栽の葉が一気に紅葉し始めて秋の気配を感じております。それでも暑がりの私は、ようやく夏物のジャケットが着れるようになり、季節感と服装のギャップに違和感を感じながらも汗だくになった顔を拭きふきしながら(もちろんタオル地のハンカチ必須)通勤しております。

さて、今月は色々とありましたので、書くことも盛りだくさんです。しばしのお付き合い、よろしくお願い致します。

9月3日

先月の3日に調印した寝屋川市との空き家流通推進に関する連携協定書に関係団体全ての調印が終わったということで、協定書の原本を寝屋川市の担当者お二人が近畿支部事務局までお持ちになられました。これで、正式に協定成立です。寝屋川市としては、今後対象物件となりそうな案件の掘り出し作業に入られますので、そうなると具体的な案件が出てくるはずで、今後の展開が楽しみです。今後の流れとしては、寝屋川市役所にて開催される定期的な関係者会議に出席しながら、状況の把握、意見交換をすることになろうかと思いますので、ご協力頂けるメンバーはいつでもお声がけください。記念撮影をすることをすっかり忘れており、ラフな格好で行ってしまい、少し反省・・・。

9月8日

今日は朝から協力会員の方々が企画した新企画、カタリストの取材を受けました。取材をしてくれたのは、オスモ&エーデルの橋本さんです。もちろんリモートですが・・・。橋本さんから質問を受け、こちらがそれに答えるというQ&A形式ですが、僅か20分程で終わり、そのアッサリした感じに拍子抜けしました(笑)もう少し、色々な話を幅広くするのかと思っていましたが、それでもこちらが伝えたいことや感じていることは伝えることが出来たので、良かったのかなと思います。インタビュー内容の詳細については、カタリストを見て頂くのが良いと思いますので、ここでは割愛したいと思います。それにしても、会議、打合せ、取材とどんどんリモート化していく世の中ですが、それ故に寂しがり屋の私としては、益々人が恋しくなります。この先、どうなっていくんでしょうね。

Catalyst(カタリスト)第1回 不自然にならない自然

9月9日

今日は昼から西宮市の石井市長と会談ました。こちらの目的は以下の通りで、これらの内容は、今後、他の行政にもアピールしていくポイントです。

私が行政に赴く最大の理由は、実績ベース主体のコンペやプロポの要綱を見直してもらい、若い世代の建築家に少しでもチャンス与えてもらいたいという想いがあるからですが、芦屋、西宮と訪問して得た感触から、先ずは空き家問題や災害対策を足掛かりにし、行政とJIAの関係性を築き、そこから更に踏み込んで、本題に入っていくということです。それ故に、上記に示した3本柱を主体に話をし、あとは各行政の個別問題に対して、JIAとしてどのようなサポートが出来るのかを探っていくことになるかと思います。しかし、芦屋市長、西宮市長とお会いし、感じたことは、如何にJIAが認識されていないかということです。西宮には、芸文(日建設計江副さん)やシェラビア西宮名塩(遠藤剛生さん)など、JIAメンバーが設計した数々の建物があり、それらの写真が市役所1階ロビーに市を代表する建物として飾られているにも関わらず、JIAという団体は知らない。更に言えば、街づくりに関しても、それほど関心が無さそうに感じる事です。西宮は、大きな市故に既に成熟している部分もあり、我々の話に対しても関心度が低いように感じました。それでも、怪しまれながら先ずはJIAの説明をするところから始まります。しかし、会話の中で一応、市が抱える市営住宅の問題等、聞くことが出来ました。西宮市に対しては、堺等の例を参考にその辺りを足掛かりに何らかのチャンスが無いか探っていきたいと思います。帰り際、ロビーに飾られている写真を見ながら、又これからの果てしない活動を想像しながら、なんとも虚しい気持ちになりました。一つの街の市長になろうという人間がなぜ、自分の街の街づくりにあまり関心がないのかと不思議に思うと同時に、今更ながら黒川紀章がなぜ都知事選に立候補したかが分かる気がしました。(別に自分が立候補するという事ではございませんが・・・)世界を見渡しても、街づくりの成功例の裏側には必ずその首長の建築、街づくりに対する強い理解があることが分かります。そんなやるせない気持ちを抱えながら梅田に戻り、ホワイティ-梅田で特選ヘレカツ定食をやけ食い?して事務所に戻りました・・。

9月10日

今日は災害対策委員会緊急会議に出席しました。来週17日に芦屋市の防災担当者との打合せが決まり、その為の事前打合せをしました。色々意見が出ましたが、先ずは市が何を求めているのか、我々が何を提供できるのかを掴む必要があると思いました。それらを再確認できたこと。奈良の森田さん、京都の萬野さん、兵庫の吉田さん等、他にも参加者からかなり貴重な意見が出たことを踏まえると、非常に有意義な会議でした。来週の市との打合せが楽しみです。何らかの形で、先ずは市と関係を作っていくこと。JIAという組織をアピールしていくことが大切ですね。

9月11日

午前中は災害対策委員会に出席し、17日の芦屋市防災課との打合せの為の段取りを中心に議論をしました。その中で、奈良の森田さんや、京都の萬野さん、兵庫の吉田さんの活動を通じた話は大変参考になりました。それらの話を盛り込んで資料を作る方向で話がまとまり、更に吉田さんに無理やりお願いして、当日参加して頂くことで了解を得られたので、これで、一安心!

そして、夕方から住宅部会主催の9月例会、オンライン見学会に参加しました。住宅部会は全支部の中にある訳ではないので、面白い企画をされている住宅部会がある近畿はラッキーですね。今日の作品は矢部さんが設計されたササハウス。建築写真家の笹倉さんご夫妻の自邸です。新建築では見ていたのですが、それを更に動画で見ることが出来て、良かったです。ただ、オンライン見学会というのが、初の試み?だった?せいもあり、音がハウリングして、何を喋っているのか、さっぱり聞き取れなかったこと。現場に居る人と、見てる側とで温度差があったこと等が、少し残念だったので、これから改良を加えて、徐々に洗練されていくことを期待したいですね。建築はというと、中々割り切った設計だったので、笹倉さんが言うように施主力が試される住宅だなと感じました。また施主力が低い自分は住めない家だなと思ったので、笹倉さんの施主力に脱帽です。流石建築写真家。しかし、お互いに元々友達という関係性もあってか、設計者も施主も非常に楽しんで進めたプロジェクトだったんだなぁと思いました。また、矢部さんのお話で施主との打合せは基本的にお酒を飲みながら進めるという話は、衝撃でした。でも矢部さんならあり得そうで、妙に納得。次回のオンライン見学会も期待しています!濱田さん、笹倉さん、矢部さん、また関係スタッフの方々、お疲れ様でした!

9月14日

今日は私も昔、お世話になったシニア会員の方からメールを頂きました。内容は定期講習会のオンライン化若しくは延期を国交省に要望して欲しいというものでした。メールの内容を読み、私もその通りだと思い、早速本部の筒井専務理事に連絡を取りました。すると直ぐに直接連絡を頂き、国交省の現在の動き、JIAの立場、その他諸々教えて頂きました。確かにこういう内容は残念ながら数の論理からJIA単独でという訳にはいかないという事も理解しました。そういう意味でも建築3会との連携は必至なんですが、そこには利権など、様々な大人の事情が絡んでおり一筋縄ではいかないということもよく理解しました。こういう話はこれからもいっぱい出てくるんだろうなと思うと、なんとも虚しくなりました。皆様お知恵をください。

9月17日

朝から芦屋市の防災担当の方々と初会談をしました。先ずはJIAのこれまでの活動の紹介をし、芦屋市が抱える課題のヒアリング等をしながら話が展開しましたが、話している内に感じたことは、我々のマンパワーでは、今後様々な行政と同じ密度でお付き合いをするのは難しいということです。例えば行政の方々との日常的な関係性を築くにしても人が要ります。何かを共同でするにしても人が要ります。この災害対策1つとっても、とても災害対策委員会のメンバーだけで複数の行政とお付き合いをするのは難しいんです。そうすると、ある程度、絞り込んだ活動をするのか、それとも少人数で出来る何かを考えるのか、そこに知恵が必要です。皆様の知恵はいつでもウエルカムですので、どんどんアイディアを頂ければと思いますので、よろしくお願い致します。

そして午後からは協力会委員会の延原委員長と、この度関西に戻って来られ、協力会委員会に復活された佐藤総合計画(ウチの事務所が入るビルの隣のビルです!)の笠井さん(本部業務委員会委員)が来訪され、協力会の今後について、3人で熱く議論をしました。協力会会員の方々と正会員の方々が交われる場はもっともっとあるはずですし、あるべきだと思います。この関係性が活発化するだけでもJIAの活性化が図れる気がしています。接待感が強いビアパーティーや忘年会だけに留まらない、もっと深い関係性を築いていければ良いと思いますので、これもどんどんアイディアをください!

9月24日

朝から寝屋川市民会館で、寝屋川市の空き家対策会議に参加しました。今月初めに協定を結んでから、初の会議です。この会議には協定(協働協定なので)を結んでいる他の団体(事務所協会、不動産協会、宅建協会等)の担当の方々も参加をされていました。JIAからは、私と西濱さん、穴井さんです。他団体からは、中々厳しい意見が多く出ていましたが、何事もやってみなければ分からないので、手探りでも先ずはやってみる!ということで良いのかなと思います。その様に発言させて頂き、寝屋川市のまちづくり推進部長の大坪さんも賛同してくれました。そういう訳で、今後寝屋川市内の700程度ある空き家に対して、JIAとして協力を求められることがあるかと思います。先ずはローカルアーキテクトである寝屋川在住又は関係がある建築家を中心に活動をしてもらうのが良いかと考えていますので、お声がけさせて頂いた際は、是非ご協力をお願いします。当然摂南大学との連携も不可欠となりますので、摂南大学関係者はよろしくお願い致します。それにしても芦屋から寝屋川はアクセスも悪く、遠かった・・・。

9月25日

昨日に続き、2日連続の寝屋川です!本日は広瀬市長と会談をしましたが、今月初めの西宮市の対応とは真逆の対応で、自身の街のまちづくりに対して熱く語る市長でした。会談が盛り上がり、20分という会談予定でしたが、異例の1時間という会談になりました。話は、新聞にも出ていたように、デザインを中心とした街づくりの話、若手建築家にチャンスを与えて欲しいという話を中心とし、様々な話題になりましたが、広瀬市長も街の魅力を上げる上で、建築が担う役割が大きい事を十分に認識されておられます。その中で寝屋川市都市景観賞の設立を提案したところ、市長をはじめ、市川副市長、大坪推進部長他の賛同を得られた様子で、今後実現していきそうですので、寝屋川で仕事をされている方々は、その際はどんどん応募してください!今後、寝屋川市は色々と仕掛けていくようです。もっともっと魅力的な街になると思いますので、今後も注目していてください。因みに広瀬市長とは1970年生まれの同い年でした。この前の石井西宮市長は年下ですが近い年齢、芦屋の伊藤市長は少し上ですが、やはり近い年齢。このアラフィフ世代がどんどん頑張らねばと思いました。

9月29日

本日はJIA関連の仕事が2つありました。先ずは表彰委員会。本日のメンバーは、江副委員長を始めとして、坂本さんと木原さん。中々手強いメンバー・・・。そんな中に入って何を言えるというのか。それでも恐る恐る発言を試みてみる。オンラインなので空気は読みづらいが、3人から感じる容赦のない空気感。こっちが勝手に感じているだけだとは思うが・・・。話題は25年賞の審査と新人賞の要綱に関して。会議は1時間で終了。

そしてその後は、協力委員会企画によるフリートーク的なオンラインイベントがありました。協力会員の方々を相手に好き勝手言わせて頂きましたが、大丈夫だったかな?と少し反省(その前の会議の緊張の反動か?いや違うか)。時々言い過ぎる性格を直さねばと思いながら言ってしまう。ダメですね。でも、どうせ直らないのなら、いっそのこと、割り切ってデビル津田をもっと全面的に出していっても良いかと思ったりもしたり・・・。いやいや。あかんか。控えめに控えめに。しかし、この協力会員の方々とのフリートーク、面白かったので(面白かったのは、好き勝手言った俺だけか?)今後も続けばと思います。そして、デビル津田にいじられたい協力会員の方がどんどん増えていけば、この企画の参加者も増えるか?!いや減るか・・・。とにかく正会員の方々も協力会員の方々も互いに同じJIAメンバー。互いに協力し合い、率直に意見が言い合える密(これは3密にはならんしね)な関係性が築ければ良いと思っていますので、よろしくお願い致します。

という訳で、今月もあっという間の1カ月でした。世の中が少しずつ前へ進む中、JIAとしても、前へ進んでいくしかありません。出来るだけ、何事に対してもネガティブにならずに、ポジティブに前へ進んでいこうと考えております。このやり方は一歩間違えれば大きな過ちを犯してしまうリスクがあると思いますが、そこは、お堅い穴井さんが常にしっかりチェックしてくれているので、また多くのメンバーが助言をしてくれるので、助かっています。皆様もお気づきの点や疑問点、面白いアイディアがあればどんどん教えてください!よろしくお願い致します。

近畿支部 支部長 津田 茂

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