JIA新人賞

第22回　2010年度　新人賞

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受賞作品：house K

profile 宮 晶子
宮 晶子（STUDIO 2A）

 

1986年　日本女子大学住居学科卒業
1986~91年　レーモンド設計事務所
1991~97年　アルテック建築研究所
1997年　STUDIO 2A設立
現在、横浜国立大学、東海大学、日本女子大学ほか非常勤講師

 

受賞暦
1999年　栃木県マロニエ建築奨励賞（那須の山荘）
2000年　AMERICAN WOOD DESIGN CITATION AWARD（那須の山荘）
2001年　日本建築学会作品選集（那須の山荘）
2004年　SDreview（kogota seminar house）
2004年　杉コレクション優秀賞（ZEBRA chair）
2010年　第26回新建築賞-吉岡賞-（house I）

受賞作品

house K

Photo:Shinkenchiku-sha

横浜郊外、両親の家の庭の一画に建つ子息家族の独立住宅。30余年を経て育った庭木を室内外で楽しみ、互いを感じつつ、創造的主体として自由な場をつくれること。生活が部屋や家や敷地の中に閉じてしまわず、周辺にあふれさせながら、境界を超えて共に生きる場所のイメージを理想として、当初より建主と共有していた。
13枚の独立壁群とそれを覆うガラス。囲まれた空間ではなく、 壁の近傍に生まれる場所や見え隠れをつくる“ものかげ"によって、 周りに開きながら居場所をつくる。局所から全体を共時的に統合できる極座標を用いて、閉じると開く、の中立の状態に壁を配置し、家の中と中、中と外で、人と人、人とその周辺の関係がつねに変化する動的な場をもたらす。その時の気持ちや状況で、最適な均衡関係を見つけられる、新しい経験が誕生した。

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