多摩丘陵の緑の中に、日清食品グループの研究所として建てられた作品で、ステンレス製の大型ルーバーで建築全体を覆った景観が印象的である。ルーバーを環境装置としてライトシェルフとしての効果的利用や、池からの日射の反射をもこのルーバーで室内に導いて、夏期日射熱の侵入を60％以上削減している。
　外周部インターフェイスエリアは、中間期は南北卓越風を取り入れることで、自然換気通風システムを利用することができ、研究所スタッフへはシステム利用上好条件であることがランプで知らされ、操作を促している。
　エントランスはカップヌードル形状の光庭を中心として十分な採光があるが、水盤からのローアングルによる採光が併用されていることが評価された。