下川町は北海道の旭川と稚内の中間に位置する寒冷な地である。
広大な森林があり森林経営の取り組みが活発な下川町における未来の暮らし方・住まい方を、町民ほか地域の人々に体験してもらうために建てられたのがこの施設である。
冬の厳しい寒さに対して高断熱性の窓・壁・屋根を巧みに設えることで、気持ちよい開放的な空間を実現している。外装には地産のカラマツ材が用いられており木酢液を活用した仕上げは美しい。
この建物を起点にして、これからの時代に相応しい暮らし方が広がっていっていくことは間違いないだろう。
その願いも込めて高く評価したい。