房総半島の外房、九十九里海岸の最南端に位置する公立中学校である。 
晴天率が高く、夏期・中間期の風向が安定している地域の気候条件を生かしながら、「太陽の熱と光」「風」を有効利用している。
幅約80ｍ、奥行約9ｍに渡り屋根面に設置された太陽熱集熱システムは、金属屋根に設けた中空層から外気を取り込む単純かつメンテナンスフリーのシステムになっている。 ここから得られた優しい空気とトップライトからの柔らかな光に包まれた多目的ホールとふれあいホールのふたつの有効な学生の溜まり場として学校全体を上手く繋ぎ止めている。
地域に根ざした環境負荷低減手法がさりげなく建築全体にちりばめられたローカル・エコ・スクールとして高く評価された。