※ 写真・文章等の転載はご遠慮ください。
住宅部門  最優秀賞
亀山双屋

設計者: 栗林賢次建築研究所(栗林 賢次)
建築主:
中世古 圭基
施工者:
(株)中島工務店
講評: 緑風豊かな自然に恵まれた周辺環境に建つ4人家族の住まいである。高低差のある敷地の上段(北側)に「住居棟」、中庭を挟んで、下段(南側)に「レッスン棟」(ピアノ、将来の茶室)を配置している。「住居棟」では良好な通風と充分な採光が確保され、かつ夏期の日射は確実にカットされている。また室内環境調整として法対応の24時間換気に、熱交換型第1種換気を導入し、気流は外気→(熱交換)→居室→床下空間→(熱交換)→排気という循環回路にしている。これにより床下および床面温度がほぼ室温と同じになり、更にベタ基礎への蓄熱効果も生まれている。訪問当日は小雨の蒸し暑い日であったが、ナイトパージ効果もあるのか、室内は換気のみで極めて爽やかなカラっとした状態であった。また奥様の話では、冬場に暖房無しで素足でいられる暖かさが何より嬉しいとのことであった。
構造材や内部仕様には国産材を採用し、CO2削減を図り、外壁や屋根の断熱材は気密を重視し、木造躯体の動きに追随する柔軟性を持つ水発泡系の吹付断熱材を採用し、躯体の耐久性向上に寄与している。時々中庭では友人や近所の人を招いてミニコンサートを行っている。地域に根ざした、環境に優しい住宅として、高く評価できる作品である。
  (河野好伸)