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 最近若い人達と話すと日本の建築界の行き詰まりに対する不安や閉塞感をよく耳にします。かと言って何をしていいのか、どのような行動を起こせばいいのか、わからないという人が多いようです。そんな中、今月号では「JIA KINKI U-40設計コンペティションがもたらしたもの」が特集されています。JIA近畿支部は長尾健さんを中心に元気のいい若い方が多く一昨年、自分達でJIA単独、40歳以下の会員を対象にした神戸・六甲山に作る自然体感展望台コンペを企画しました。多くの問題をクリアし無事建物が竣工しました。最優秀として審査委員が選定したのは、華々しいデザイン優先というよりは次代に対する環境的視点を持ったものであったこともコンペの独自性を出すことができたと思います。しかもこのコンペが大阪府から高く評価されていることも紹介されています。これをきっかけにJIAと大阪府の対話が始まるそうです。このような運動から少しずつ、例えば実績主義や技術者数が優先するプロポーザル方式なども改善されていくのではないかという期待も生まれます。閉塞感を破っていくにはやはり、実際に立ち上がり行動を起こす以外ないと思います。現在JIA会員の平均年齢は60歳近くと言われ、執行部、理事などは名誉職に思われがちです。しかしこれではJIAの将来に展望はなく、実際に行動を起こせる若い人たちの台頭が望まれます。
 さて、話題は変わってとにかく暑い。日本列島、いや世界中が異常気象に襲われています。建築、その維持に関わるエネルギー消費は日本では消費される全エネルギーの三分の一と言われます。もはや機械設備の効率云々、パッシブエナジーどころの解決ではこの状況は救われないと思われます。出来るだけ機械に頼らない、自然と付き合える、時には我慢する新しいライフスタイルを建築家は提案するときに来ているような気がします。

JIAマガジン建築家architects 編集長 古市徹雄






JIA 建築家architects 2010.09 CONTENTS


◇表紙写真
スリランカ
撮影:古市徹雄


UIA-JIA共同声明発表
日本におけるモダニズム建築の保存活用に対しての声明

 

国際建築家連合(UIA)会長 Louise COX

 

日本建築家協会(JIA)会長 芦原太郎

連続シンポジウム ダイジェスト版
「2011年の建築家」を考える−日本の建築生産システムにおける建築家職能−

第2回「建築家は市民の期待に応えているか」

 

井形慶子(作家) 藤本昌也(建築家)

 

川向正人(東京理科大学教授) 和田勝利(大工棟梁)
第3回「医師・弁護士と建築家の役割を考える」

 

中井章人(医師) 竹川忠芳(弁護士) 山本理顕(建築家)

 

コーディネーター:芦原太郎(JIA会長) 進行:赤羽吉人(JIA関東甲信越支部)

UIA2011news vol.21    

UIA/JOB第3回合同調整会議を開催

JOB運営部会長 佐野吉彦

JIA・CABE(建築まちづくり支援機構)の実践例
逗子市公募型プロボーザルコンペの報告

JIA神奈川地域会代表 森岡茂夫

「JIA KINKI U-40設計コンペティション」がもたらしたもの

 

JIA近畿支部長 小島 孜   審査委員長 江川直樹

 

実行委員長・JIA近畿支部青年委員会委員長 長尾 健

 

JIA近畿支部青年委員会委員   都倉泰信 内藤玲子

JIA北陸支部 石川建築家会議 企画レポート

 

JIA北陸支部常任幹事 清水 純

 

石川地域会   盛下敏成 山田憲子

JIA NEWS

JIA全国大会2010九州  「海と森と建築」−近代を超克するか九州国−   
10月7日〜9日開催/登録受付開始



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