JIAホットニュース


■ 要望書
       

2004年8月31日
会長 小倉善明 殿
理事会 御中
中野地域会代表 南迫哲也
拝啓
会長以下理事会の皆様におかれましては ますますご清祥のことと存じます。

さて、今般、当協会の会員事務所である松田平田設計(MHS)が、台東区立「新台東病院」(仮称)の基本設計業務を、一般競争入札でわずか8366円で落札、契約したとの報道がなされ、衝撃をもって建築界に受け止められたことは、既に お聞き及びのことと存じます。

この事件は、申すまでもなく、JIAが永年努力し追究してきた理念とは相容れない暴挙であるのみならず、5月の総会で改定したばかりの建築家憲章・倫理規定・行動規範に明らかに違反しています。

行動規範について言えば、
「2. 会員は、業務獲得の目的をもって、ダンピング・談合等の不当な行為を行わない。」
「6. 会員は、建築家の業務内容と責任を契約により明示し、かつ設計監理報酬について適正な報酬額を提示する。」
のいずれにも違反しており、また、どこかで埋め合わせをするであろうという蓋然性を推認させる意味において
「4. 会員は、建築家の社会的機能である中立性、第三者性について理解と評価を得るために行動する。」
にも違反、さらには、入札の弊害をみずから発生させると言う意味で
「5. 会員は、建築家の適正な選び方として入札ではなく、プロポーザル・コンペ・QBS・特命の方式をとるよう働きかける。 」
にも違反しています。

本件はそれ自身が糾弾されるべきことであるのみならず、多数のJIA会員の日頃の献身的な努力に対する背信的行為であると言えます。

従いまして、会長以下 理事会に 次のように要望いたします。

1. 本件について社会的に説明責任を果し、JIA会員の有るべき姿を社会に正しく伝えるべく、会長名において、声明を出して下さい。
2. 該当会員・会員事務所を速やかに懲戒等の適切な処遇に付して下さい。
また、建築家の公正に対する不信を回復するためにも、実施設計の随意契約を辞退するよう、勧告下さい。
3. 本件との直接の関連が無くても、道義的に責任が問われる本会役員等がいる場合は、速やかに、社会の納得が得られる処遇を考慮して下さい。
4. 本件に関し、全会員への正確かつ十全な報告をしてください。

以上、重ねて善処をお願いする次第です。

敬具


Copyright (C)The Japan Institute of Architects. All rights reserved.