審査員: 仙田満/椎名英三/妹島和世
受賞 1997 , 99年 東京建築士会 住宅建築賞 ’97 受賞 (立川のハウス)、 同賞 ’99 受賞 (大田のハウス) 2001年 東京建築士会 住宅建築賞 ’01 金賞 (諏訪のハウス) 2002年 勝山市健康福祉センター 公開設計プロポーザル 優秀賞 2003年 鬼石町多目的ホール"屋内広場" 公開設計競技 優秀賞 2005年 ARアワード 大賞 (砥用町林業総合センター)
熊本アートポリス事業の70番目のプロジェクト。林業の町の小さな体育館、兼、集会所(延520㎡)。地元の木材を用いること、および町のシンボルとなる建物をつくること、を町長さんから直々に頼まれている。 敷地は山の中の造成地の一画にあり、敷地の周囲には運動公園と駐車場が整備されている。建物はほぼ平屋で、屋内の集会室はミニバレーボールのコート2面分の広さがある。そのスペースをすっぽりと覆うように木の不定形な架構を組み、全体をガラスの直方体のなかに納めている。 構造は木とスチールの混構造。外壁沿いに軽量鉄骨の柱(60mm×60mm)を1mピッチに並べ、屋内側の格子状の杉材(120mm×210mm)へ力を逃がしている。屋根においても軽量鉄骨を2mグリッドに並べ、その下層に格子状の杉材を45度振って並べて、両者を結んでトラスをつくり、22mスパンを架構している。トラスの上限材と下限材を45度振ることにより、天井高の必要な箇所のトラスせいを押さえ、その力をトラスせいの大きい他のトラスへ逃し、直下のスペースの必要にあわせた形状としている。屋外から見ると、山の中腹に大きなブッシュ(茂み)が人工的につくられたように見える。 なおこの建物にはコンクリートを一切使用せず、木とスチールだけで建物をつくり、建材としての木の重要度を上げている。杭と基礎は鉄骨で、床下は砂利敷き、玄関の土間は鉄板敷き。