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  • 投稿:2020年9月16日
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Catalyst(カタリスト)第1回 不自然にならない自然

こんにちは。JIA近畿支部広報委員(協力会員)の延原(のぶはら・株式会社フジワラ)です。
それでは、お待ちかねの、正会員さんと協力会員さんをつなぐ連載Catalyst(カタリスト)。
第1回を記念しまして、JIA近畿支部長の津田さん(T-square Design Associates)に建築意匠としての木材と塗装について、オスモ&エーデル株式会社の橋本さんが切りこみました!ぜひ最後までご覧ください!

建築意匠として木材をどのように取り入れられていますか?

木を使う時は、空間が冷たくならないようにとか、家具と合うかどうかとか、全体的なバランスを考えながら選んでいます。木を全く使わないというケースはないです。例えば、床をタイルにした場合、天井に木を使うとか、どこかでバランスを図って木を使っています。あまり無機質で冷たい空間は個人的に好きではないので。かといって木を多用するのもあまり好きではないです。床が無垢フローリングで、壁が木質系の壁、天井も木で、(木造の場合)構造材も現しでとなると全部木になります。そうなると鬱陶しい感じがしますので。

木材保護の必要性についてお知りになったキッカケを教えてもらえますか?

子どもの頃から、建築を学ぶ前から日常生活の中で木は何かを塗るものだというのが無意識のうちに目で見て感じているのではないかと思います。僕は幼少期を海外で過ごしているので、子どもの頃、お父さんや近所のおっちゃんがガレージやデッキテラスを自分で塗装しているのを目で見て体験してきているわけです。だから木は塗装して保護するもんだなというのは、無意識にあったと思いますよ。

オスモを選ばれる理由というのは?

幼少期の頃に僕が体感した木に色を塗るというのは、どっちかというとベタ塗り、木の木目が完全に消えてしまっているようなものだったんですね。20代前半で日本に帰国して、京都とか奈良の日本の古建築を見て回るうちに、自分が育った欧米と日本では根本的に違うという、木はできるだけそのままの風合いを残したまま使う方がいいだろうっていうふうに学びました。
そこで、僕が木に色を着けるときのポイントっていうのは、できるだけ塗った感が出ないもの。
たとえばクリの木に濃い色で着色したりもしますけど、できるだけ不自然にならないように。不自然にならない自然を作り上げることができるのがオスモだと思っているんですよ。
また僕は色を単色では使わないんですよ。
いろんな色がありますけど、それらをいろんなパターンで調合してオリジナル色を作っていくんです。その時、オスモは色のヴァリエーションが多いので作りやすいです。

サンプル作製はどのようにされているのですか?

サンプルは現場に依頼をかけて複数のパターンを作ってもらうと時間がかかるし、僕はすぐに決めたいので、端材をもらってきて事務所で作っています。そのサンプルを晴れの日、曇りの日、南側の光(直射日光)、北側の光(間接光)といろんなパターンを見て検討するようにしています。

これまでに木部塗装で難しいと感じたことはありますか?

柔らかいスギ材のフローリングを濃い色で塗装したことがあったんですけど。小さい男の子が住んでいる家で、三輪車で家の中を走り回る子だったんですよ。それでフローリングがボコボコになって、スギの元の色がいたる所で見えてきてしまったというのがありましたね。それを1年点検の時に見て、これは濃い色で塗るべきじゃなかったな、スギ材はナチュラルな色の方がいいなと思いました。節が多いスギ材でもあったので、節を隠すために濃い色を塗ったんですよ。それがかえってスギ本来の色を目立たせてしまったということがありました。

木材については素材感を活かしながら、全体のバランスを考えて使用されているとのことでした。木材保護塗装の必要性については、意外にも無意識的に感じられていたそうです。
木に塗装が必要なことについては、どこかで学んで知ったという方が多いのではないでしょうか。幼少期を海外で過ごされ、塗装現場を日常的に見て体感された経験によるものだと思います。また、幼少期にベタ塗りの仕上げを体感されたのに対して、日本に帰国後、古建築を見て木の風合い、木目を活かした仕上がりを学ばれたというお話がありました。欧米と日本の木に対する感受性の違い、また海外で過ごされた津田さんが行き着いたのが、木目を活かす日本的な仕上がりというのがとても興味深いです。実際に、欧米ではベタ塗り(塗りつぶし)タイプの木材保護塗料が最も売れているそうです。
そして、木の風合い、木目を活かす塗装についての「不自然にならない自然」という表現。少し難しく感じましたがとても印象に残ったことばです。塗装は素材である木を覆うことになりますので、無塗装に比べて不自然になります。不自然なものでありながら、不自然さを感じさせず自然に感じる仕上がりと解釈しました。
木は樹種や部位、産地によって木目や表情が異なり一つとして同じものはありません。塗装においても色が着きやすい木や着きにくい木、色味の愛称など様々です。弊社では木材と塗料の両方に精通したスタッフが対応させていただいております。木部塗装についてご質問やご相談などございましたらお気軽にお問い合わせください。

オスモ&エーデル株式会社 橋本

編集後記

みなさん、Catalyst(カタリスト)第1回の記事いかがでしたか?
「不自然にならない自然」、とても興味深いワードでしたね。
建築家の細部にわたるこだわりが、よく伝わってきました。
このように、気軽に(公益社団法人の試みなので、なるべく、商売っけなく)、正会員と協力会員との日常や、協力会員情報を紹介していきたいと思います。
まだ、運用方法は決定しません(徐々に決まっていくと思います)ので、投稿してくださる方(正会員、協力会員問わず)は、お知り合いの広報委員、もしくはカタリスト担当の延原(メールアドレス nobuhara@fujiwara-l.com)まで、ご連絡ください!お待ちしております!

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